ぽんの雑談⑤ 円安ってそんなに困るのか?

新型コロナに戦争、最近の世界情勢が不安定なこともあり、今後どうなっていくのだろうかという不安を抱えている人が多いと思います。将来に向けて漠然とした不安を抱えている一方で、特に何も行動できていないので、これからを考えていく上で少し頭の整理をしたいと思っての雑記となっています。

 

そもそも円安って?

 

読んで字のごとく「円」が「安く」なる事です。

具体的に何を持って「円安」なのかですが、ここに明確な基準は無いです。

リーマンショック後の2013年ごろは1ドル=80~90円となっておりましたので、

今は120円だから円安!というのも正しい見方である一方、

2015年は1ドル125円くらいだったからそんなに変わってないんじゃないか?

というのも勿論正しい見方となります。

 

ただ、これだけだと、あまり意識しても仕方ないように思います。

そのため、もう少し実際ベースで比較できる指標として、「購買力平価」という考え方を紹介します。

 

購買力平価とは

購買力平価(PPP:Purchasing Power Parity)とは何か。

理論的に全く貿易障壁のない世界、

つまり「関税などの貿易コストを課すことで、商品価格を意図的に釣り上げることが起きない」という想定の世界では、

「国が異なっていても、同じ製品の価格は一つである」という「一物一価の法則」が成り立ちます。

要は、アメリカで食べるハンバーガー1個は、日本で食べるハンバーガー1個と同じ価格であるということです。

この「一物一価の法則」が成り立つ時の二国間の為替相場のことを購買力平価と言います。

 

考えやすい例として、ビックマックを指標とした考え方があります。

イギリスの経済専門誌「エコノミスト」が、

ビックマックという商品は、

「全世界でほぼ同一品質であること」

「原材料・店舗の光熱費・労働賃金等々、様々な要因を元に単価が決まること」

という、総合的な購買力の比較に最適なことに注目して考案した指標になります。

 

例えば日本で500円のビックマックが、アメリカで5ドルの時、

500÷5=100となり、1ドル100円がビックマック指数となります。

この時、為替相場が1ドル120円だとすると、

為替相場は、円安の状態であると言えます。

 

このように、2国間で同じ財またはサービスを比較することで為替相場を考えることが出来ます。

 

購買力平価について、もっと詳しく知りたい方は、

公益財団法人 国際通貨研究所の「ドル円購買力平価と実勢相場」にて、

過去の統計データが見れます。

 

どう考えるべきなの?

 

色んな指標を見ると頭がこんがらがってきますね。

得しているのか、損しているのか。

そもそも、通貨の価値って何なのか?(笑)

  

単純な数字の推移よりも、その裏で何が起きているのか紐解くことが大事になってきます。

 

数字だけで見ると、

「10,000円が100ドルになるより、10,000円が120ドルになる方が20ドルもお得じゃないか!」

勿論その通りですが、

「日本で10,000円で買えるものが、アメリカで120ドルであれば、それは別にお得ではないですよね?」

 

労働の報酬として去年貰った10万円と、今年貰った20万円が果たして増えているのか減っているのか。

日本円で見れば増えているようですが、去年1ドル=100円が、1ドル=200円になっていた場合、

「実は、賃金は増えていない」という捉え方は出来ないだろうか?

もし、為替が変わっていなくても、去年10万円で買えた時計が、今年20万円に値上がりしていたとしたら?

 

何か一つの要因で決まっている話ではないので、こう考えるといい!というものは無い話と思っています。

色々な情報を集めて、自分なりに「将来どうなっていくだろうか」というビジョンを思い描く必要があるということです。

 

しかし、こうやって考えていくと、お金というものはいったい何なのでしょうか。

 

日本円の価値について考える

 

冒頭取り上げた通り、現在、「円安」が連日続いております。

円安は家計ベースでみるとデメリットが目立ちますが、実はプラスの面もあります。

 

例えば、輸出をメインにしている会社では、

現地で10,000ドルの売上があると、それを日本円に換算して計算することになるので、

1ドル=100円の時と、1ドル=120円の時では、日本円にして20万円も為替レートの差で収入が増加することになります。

また、海外旅行客が日本に来やすくなる事で、消費が増加するなどといったメリットが出てきます。

 

必ずしも悲観することは無いという側面があります。

 

一方で、日本円=安全資産という考えが薄れているのではという側面がうかがえます。

というのも、戦争などで情勢が不安定な時は、安全な資産(金など)に変えておきたいと考える人が増えます。

その時に、日本円に流入してくるのであれば、価値は高いと考えられますが、今回そうでもなかったので、

魅力としては低下していると考えることが出来ます。

 

そうなると、今後の日本に対する評価を考えないと、為替相場を理解できないような気がします。

 

海外から見た日本を知る

 

実際海外の人から見て、日本はどうなのか?

 

一昔前は、「海外から日本に出稼ぎに来る」というのがあり、

実際そのイメージを持っている人もいまだに多いかと思います。

 

残念ながら、現在、日本に積極的に移住して働きたいという人は減っています。

何故減るのか。

理由は様々あるかと思いますが、

・能力に対して見合った報酬を支払われない。

・長時間の労働に対して効率が悪い。

・人間関係に疲弊することが多い。

 

これは、由々しき問題です。

特にIT分野でのこの動きは顕著で、プログラマーに対する評価は、日本と海外ではかなり認識に乖離があり、

近年見直されつつあるとはいえ、すでに国際競争力としては後れを取ってしまっているのが現状と思います。

「IT化=既存の人件費等のコスト削減」であり、以下に安く導入できるかという考えが根強い中、

優秀な人材は日本を魅力的に感じるでしょうか?

 

最後に

 

日本が豊かな国であり続けるためにこうするべきだ!

などというつもりは無いですが、述べてきた通り、国際社会での競争力が落ちてきている可能性は否めません。

将来どうなっていくか考えて、今から自分自身を磨いておく必要があるのかもしれませんね。 

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